2014年11月12日水曜日

【11/13 追記】Macの自動スリープを防止するアプリ Caffeine の強化版「Keeping You Awake」を試してみた



 ふと「Appleちゃんねる」様を覗いたところ、気になるニュースが飛び込んできました。

OS X YosemiteのDark Modeアイコンにも対応したMacの自動スリープ停止アプリ「Keeping You Awake」がリリース。
本ソフトの公開先(GitHub)から画像を引用


このニュースを見るまでは、私は今までこれと同等の機能を持つ「Caffeine」(カフェイン)と呼ばれるアプリを愛用しており、
これを使うとMacが自動的にスリープしないように、メニューバーから手軽に設定することができました
Caffeineについての詳しい説明は、「もっと知りたいリンゴあれこれ」(略して「リンあれ」)様の記事をご参考ください。





本ソフトの公開先(Mac App Store)から画像を引用


 ただこのCaffeineというアプリですが、
ノート型のMacの場合、本体を閉じてしまうとスリープ防止効果が働かないという弱点がありました。
主に私はCaffeineを、
Macの仮想化ソフトで起動しているゲストOSが、ホストであるMacに巻き込まれる形でスリープ(サスペンド)されないように」といった用途や、
例えば「Macを閉じた状態でも音楽の再生を続けたい」といった用途の場合、上述の理由によりCaffeineは役に立たないという状況でした。

そこで今回、Appleちゃんねる様から今の状況を打開できる情報を得たことを機に、
「Keeping You Awake」という新アプリが「OS X Yosemiteという最新のMac環境にて活躍できるか」兼「Caffeineの代替アプリとして十分に使えるか」について、自身のMacにてチェックしてみました。



 ただし本アプリをご試用頂く前に1つご注意頂きたいのですが、本アプリはYosemiteより前のMac環境では使えません。
当初私はこのことを知らず、よくよく確認してみると公開元のGitHubのページにて「OS X Yosemite向けのアプリである」と明記されていました。
(Appleちゃんねる様の記事にも記載されているように、「Caffeineの機能を模倣したクローンアプリである」とも触れられています)


私としましてはMavericksからも、今まで使っていたCaffeineの代替として機能することを期待していたのですが、
引用しましたAppleちゃんねる様の記事のタイトルからも分かりますように、「OS X Yosemiteでないと動きません」。

 ですので、ご自身のMacがOS X Yosemiteであるかを事前に確認した上でダウンロード(直リンク)するようにしましょう。
※Mavericks以前のOS Xをお使いの場合はRetinaディスプレイの恩恵を享受できないものの、Keeping You Awakeが対応していないことから今までどおりCaffeineを使うことになるでしょう。




 以上の注意点を踏まえ、ここからは実際に私から使ってみた際の様子をお届けします。

まず結論から申し上げますと、「普通に使えました」。
本記事の執筆時、私は昼食を摂っていたのですが、
普段通りならスリープに入ってしまう時間だけ手を休めていてもCaffeine同様にスリープ状態にならなかったことから、この時点で基本的な機能が働いていることが確認できました。



 まずKeeping You Awakeを立ち上げている間ですが、
Caffeineと同様、メニューバーに常駐するアイコンをクリックする度にスリープ防止機能の有効と無効が切り替わるという仕様になっています。
(コーヒーが注がれている間は有効で、注がれていない間は無効になります)
無効時

有効時

赤枠内の左が「Caffeine」、右が「Keeping You Awake」です。
Retinaディスプレイ搭載機での比較のために同時に起動してみると、確かに右の方は表示に滲みがなく、Keeping You AwakeがRetinaディスプレイに対応していることが見て取れます。


またアイコンを右クリックした場合ですが、
メニューが全部で4つ表示され、ここから本ソフトの全機能にアクセスできる作りになっています。


このメニューから「About」をクリックすると、下のようにアプリの概要説明の画面が表示され、
「Quit」をクリックすると本アプリが終了します。
また、ここで「Activate on Launch」および「Start at Login」をクリックしてチェックマークを付けた場合は、それぞれ表記通り「本ソフトの起動時にスリープ防止機能を有効にする」と「Macの起動時に自動的に起動する」という機能が働きます。

(※私が一時期勘違いしていたので念のため記載しますが、
この両機能が有効になるのはどちらも起動時であるものの、「本ソフトの」起動時または「Macの」起動時というタイミングの違いがあります。
そのため、「きちんと設定したつもりなのに、何故かMacの起動時に最初から立ち上がらない」というミスを犯したこともありました。)

 次は、「ダークモード有効時での挙動の違い」についてです。
まず「ダークモードとは何か?」という点からですが、OS X YosemiteからMacに導入された新たなUI(ユーザインタフェース)のことを指します。
まず最初にこのダークモードについて、これを適用した画面のスクリーンショットを参考に通常時の画面との差をご覧ください。

ダークモード無効時(普段の設定)

ダークモード有効時

ダークモードが有効になっている間は、MacのメニューバーとDockが黒く変化することが分かります。


そして本機能が有効の間にKeeping You Awakeを使っている場合、Caffeineと比較するとダークモードに対応していることがよく分かります。

Keeping You Awakeの無効時

Keeping You Awakeの有効時

上の比較例に続き、赤枠内の左が「Caffeine」、右が「Keeping You Awake」です。
Caffeineは背景の黒色に同化してしまい、比べると機能が有効になっていることが分かりにくいのですが、
対するKeeping You Awakeの場合、スリープ防止機能が有効の場合はアイコンの色が白色へと明確に変化しますので、ダークモード時でも働いていることが分かりやすいです。


また念のため、
「そもそもどうやってダークモードを有効にするのか?」という設定手順についても記しておきたいと思います。
これについては、システム環境設定の設定項目「一般」の中から「メニューバーと Dock を暗くする」にチェックを入れることで有効にできます。

本機能を有効にすると結果的に色のコントラストが下がりますので、夜間の作業時などは目が疲れにくくなることを期待して有効にしておくといいかもしれません。
【2014/11/13 追記開始】
 本記事を公開した当初には気が付かなったのですが、ダークモードを有効にしたことでそれに対応していないアプリの操作性に影響が出る場合があることもあります。

これは結果的に別アプリの宣伝にもなってしまうのですが、
私はFreemanというMacのメモリ解放アプリを愛用しており、本アプリは現行のバージョン(1.4.0)をダークモード有効時に使うと利便性に少々影響があります。
上で紹介したダークモードのスクリーンショットにも本アプリの様子が実は写っているのですが、ここで改めてご覧ください。
ダークモード無効時

ダークモード有効時

ダークモードが無効と有効の際の違いですが、今までと同じく赤枠内にご注目下さいませ。
本アプリは起動させておくだけメニューバーに常駐し、そのアイコン(円グラフ)を通してメモリの空き容量をリアルタイムに確認できるのですが、
この機能はダークモード有効時に使うことができません。
ダークモードが無効の時は問題ないのですが、有効の時は円グラフのアイコン自体がメモリの空き容量に関係なく真っ黒になってしまうためです。

 ダークモードはOS X Yosemiteにて新たに導入された機能であることから、このように本機能へ対応していないアプリについても、その他に多数存在すると思われます。
これはこれで使いドコロがある良い機能ではあると思うのですが、皆様もダークモードを使われる際はこの点について是非自身のMacにて確認してみて下さい。
(ちなみに、
本アプリはアイコンに対しマウスオーバーすることでより多くの情報を確認できるのですが、
この時についてはダークモードが有効であっても上述のような表示上の問題は発生しませんでした。)
ダークモード無効時

ダークモード有効時
【2014/11/13 追記終了】



 最後に「Mac本体を閉じた状態でも音楽の再生を続けられるか?」について検証したのですが、
これについては個人的に最も欲しい機能で期待が大きかったのですが、閉じた瞬間に再生が止まるという結果に終わりました。
Appleちゃんねる様の記事には「MacBookをサーバ用途として使っている場合、本体を閉じてもサーバ機能を提供できる」という旨が記載されているように私は解釈したため、「音楽の再生についても、本体を閉じても同じように続けられるのでは?」と期待していたのですが、こちらについては残念ながら「機能不十分である」という結果に終わりました。




 これにて、本アプリの機能や使い方といった紹介は以上になります。


本アプリを色々な用途にて一通り試用してみた結果、
私個人としましては本記事でも推奨している通り、「Mavericks以前の環境ではCaffeineを、Yosemite以降の環境ではKeeping You Awakeを使う」という使い分けをすることに決めました。

ただ今回のKeeping You Awakeの場合、
「Mac App Storeから配信されていないため、最近のMacのセキュリティ的に導入が少し面倒である」という面があるかもしれませんが、
私から見ると「GitHubにて公開されている」という側面から、今後の展開が楽しみでもあります。

 
 ここで最後に、1つだけ言及したいのですが、
もしかすると「本アプリを立ち上げたつもりなのに、何故かアイコンがメニューバーに表示されない」という方がいらっしゃるかもしれません。
その場合、
まずはお使いのOSがYosemiteであることをご確認の上、メニューバーに常駐しているソフトの数が多すぎないか?という点についてもご確認頂きたいです。
私もそのような傾向があるのですが、
多くのソフトを同時に動かしている場合、それらのソフトがメニューバーに表示し切れなくなる場合があります。
 これの対処法としましては、やはり一番は「メニューバーに常駐するソフトをあまり同時に立ち上げないように工夫して使う」ことが挙げられると思いますが、
もし利便性や生産性の面から許容できるのであれば「画面の解像度を大きく設定する」ことを薦めます。
こうすることにより画面内に一度に表示できるワークスペースが広くなりますので、結果的にメニューバーの領域が広くなりアイコンも以前より多くの数を表示できるようになります。



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