本ブログでは先月、本記事とは別の意味でMacをスリープさせないアプリを紹介しています。
【11/13 追記】Macの自動スリープを防止するアプリ Caffeine の強化版「Keeping You Awake」を試してみた
しかし、
この記事の方法では「MacBook Air」と「MacBook Pro」の場合、
本体を開いている間は全く問題なく動作しますが、閉じてしまうと即スリープしてしまいます。
MacではなくWindowsであれば、特別なソフトを使うまでもなく、コントロールパネルから「カバーを閉じたときの動作」を設定することが可能なのですが、
ところがMacの場合、残念ながらシステム標準の環境ではこういった設定に手を加えることは不可能です。
投稿当時、私としましては「MacBook Proを閉じている時も音楽の再生を続けたい!」という、叶わなかった想いがあったのですが、
この度こういった目的を実現できる無料アプリを見つけましたのでご紹介します。
それは下記で紹介します「InsomniaX」というアプリで、
日本語で「不眠症」を意味するInsomnia(インソムニア)と、OS XのX(テン)を合体させた結果、
名前の読み方としてはインソムニアテンといったところでしょうか?
上の記事で紹介したCaffeine(カフェイン)と同様、名前からしてこちらについても「Macをスリープさせない」というニュアンスを醸していますね。(*^_^*)
では早速、
上の公式サイトよりダウンロードして使ってみた際の様子を紹介したいと思います。
なおダウンロードする際、執筆時点では2.1.8と2.1.3の2つのバージョンが存在します。
どちらをダウンロードすれば良いのかについては公式サイトの記載に従って頂き、
お使いのMacのOSがMountain Lion(OS X 10.8)以上の場合はバージョン2.1.8を、逆にそれより前の場合はバージョン2.1.3を選択するようにしましょう。
ダウンロードが完了した後ですが、
次は圧縮ファイルを解凍し、出てきた実行ファイル(InsomniaX.app)をお使いのMacのアプリケーションフォルダへ移すことでインストールを完了させましょう!
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アプリケーションフォルダは、起動ディスク(私の場合は「Yosemite SD」)の直下に存在します。またMacユーザ全員に共通する絶対パスで表すと、「/Applications」という表記になります。
この際、
執筆時点にてダウンロードできる圧縮ファイルはWindowsでお馴染みのzip形式ではなくtar形式であることを確認していますが、
Macであれば解凍時に特別なソフトなどは必要なく、その圧縮ファイルをダブルクリックするだけでOS X標準の「アーカイブユーティリティ」により自動的に解凍されます。
無事インストールできましたら、InsomniaXを起動させてみましょう。
初回起動時のみ、様々な注意事項が記載されたReadmeが表示されますので、
特に問題が無ければ「Agree」をクリックして下さい。
また本アプリを使っている際、
「自動アップデート確認&匿名でのシステム情報の送信」の許可を求めるダイアログが表示されることがあります。
前者については、特に何も考えずに「Check Automatically」をクリックすることで許可しても問題は無いと思います。
ただ後者については、
「本アプリの開発を一個人として支援するか否か」というオプションの選択ですので、いくら匿名とは言ってもお使いのMacのシステム情報を送信することに不安を覚えるのであれば、
前者の自動アップデートを許可する前に「Include anonymous system profile」のチェックを外しておいた方が良いでしょう。
実際の使い方および設定方法ですが、
本アプリは画面上部のメニューバーに常駐する「月のアイコン」(下の画像を参照)をクリックすることで行えます。
基本的な設定としましては、
下の「iTea4.0」様の記事で紹介されています通り「Disable Lid Sleep」と「Disable Idle Sleep」の2箇所を有効にするだけで完了ですが、
個人的には、
Preferencesメニューから設定できる「Start on Login」(Macの起動時にアプリを自動的に起動させる)と、「Save states on exit」(アプリの終了時に直前の設定を記憶する)の2つも有効にしておくと使い勝手が良いと思います。
MacBookのフタ(ディスプレイ)を閉じてもスリープしないMacアプリ「InsomniaX」 | iTea4.0
※InsomniaXでは「Macのスリープ設定を変更する」というシステム上の理由から、
設定変更時にパスワードの入力が求められることがありますので、そういった際はその都度パスワードをお願いします。
私が以前紹介した「Caffeine」と、本投稿の「InsomniaX」を使い分けるように記載されていますが、
実はInsomniaXだけでもCaffeine(または「Keeping You Awake」)の機能を兼ねることが可能です。
具体的には、上に記載しましたInsomiaXの設定項目の1つである「Disable Idle Sleep」(MacBookを開いている際のスリープの無効化)にチェックを入れるだけでOKです。
またもう1つの設定項目「Disable Lid Sleep」ですが、
これこそがCaffeineからは設定できない、MacBookを閉じた際のスリープの無効化になります。
ただその際に設定を誤り、「Disable Idle Sleep」だけを有効にしてしまいMacBookを閉じた際にスリープ防止機能が働かない!という事態を招きませんようにご注意下さいませ。
↑
この状態では、MacBookを閉じた際にはスリープしてしまいますので要注意です!また補足説明としまして、
「そもそもMacのスリープの仕組みが知りたい!」や「アイドルスリープならぬリッドスリープとは何か?」という疑問についても、他のサイト様の記事を引用することで軽く触れておきます。
【OS X】Mac のスリープの仕組み | トラブルシューティング | PineApp1e - Apple 製品関連サポートサイト -
MacBookをリッドクローズドモードで! : *n.on.log
ここまでは説明ばかりで退屈であると思いますので、
以下にて私が実際にInsomniaXを使っている様子を、YouTubeの動画でご紹介致します。
ちなみにですが、
私としてはただいま絶賛ポケモンの新作をやり込んでいることもあり、再生する音楽については本日12/3発売のポケモンのサントラをお借りしています。
音楽を再生しながらMacBookを2回閉じることで、それぞれ再生が継続されるかどうかについて検証しています。
1回目は特にスリープ設定を変更していないため再生が止まってしまいますが、
2回目はInsomniaXを有効にしたため、MacBookを閉じても再生が途切れず継続していることが分かります。
では本投稿の最後としまして、
「Quit InsomniaX」を選択し、本アプリを終了させる際の挙動についての説明で締めたいと思います。
この際、上の2つのようにそれぞれのスリープ機能を無効に設定している場合、
各スリープについて以下のダイアログが表示されます。
↑
アイドルスリープについての確認ダイアログ
リッドスリープについての確認ダイアログ
↓
それぞれ「各スリープの防止機能を停止させても良いか?」という確認のダイアログですので、問題がなければ「Continue」をクリックすることで、InsomniaXを終了させることが出来ます。
(メニューバーに常駐する月のアイコンが消えることをもって、アプリの終了が確認できます)
本投稿では、
専ら「MacBookを閉じた際にも音楽の再生を継続する」という用途でInsominiaXをご紹介しましたが、
その他の用途の例としましては「MacBookをサーバとして使う」といったように、「ネットワーク機能を停止させないようにする」という目的にも使えると思います。
これについては、
具体的には「週アスPLUS」様にて、Eyefi(アイファイ)という「Wi-Fi経由で読み書き可能なSDカード」について紹介されています。
Macの液晶を閉じてもスリープしないアプリでEye-Fi転送が超便利に!|Mac - 週アスPLUS
Eyefiに似た機能を持つ製品としましては、他にも東芝のFlashAirがありますので、
こういった方面から、普段は実践していないMacの使い方を模索してみるのも面白いかもしれません。^^;
ただし、やはりバッテリーの消費については従来より多くなりますので、
この点についてだけはお忘れになりませんようにお願いします。
何度やっても『Disable Idle Sleep』にしかチェックが入らず「Disable lid Sleep」にチェックが出来ないのですが、どうしたら閉じてもスリープしないように設定出来ますか?
返信削除一応一度削除してダウンロードし直したりはしました。
私も同じ状態です。まずインストールして開いた際、初期起動時でも、readmeやagreeボタン等のページは出てきません。イッチバン最初のとき、システム設定がどうとか出てた気がしますが、2回目以降は出てこず、成宮さんと同じ状態です。
削除システム環境設定→セキュリティとプライバシーで許可する
返信削除で行けると思いますよ〜